こんにちは、Nocchi(のっち)です。
これからカメラを買って写真を始めたいという方、またカメラを買ってみたけどレンズは何を使えばいいか悩んでいるという方は多いと思います。その中でもレンズ選びする前に単焦点レンズとズームレンズにはどんな違いがあるのか疑問に思ってしまう方も少ないないのではないでしょうか。
そこで今回は単焦点レンズとズームレンズの違いを比較していきながらそれぞれの特性を解説していきます。
単焦点レンズとズームレンズ
まずはそれぞれのレンズの特性から見ていきましょう。
単焦点レンズとは
単焦点レンズとは字のごとく焦点距離が1つのレンズです。要するにズームができないレンズのことです。
ズームが出来ないため撮影者が実際に足で距離を測って角度の調整を行います。
例えば「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」というレンズであれば焦点距離は56mm(35mm換算84mm)固定の単焦点レンズで、これ以上広く撮ったり遠く撮ったりすることはできません。
これだけ聞くと使いにくいと感じてしまうかもしれませんが、単焦点レンズはF値の小さなレンズが多く明るくボケを活かした撮影が可能であったり、他にもズームレンズよりも解像度が良かったり、小型軽量なものが多く、レンズ自体の価格も安い傾向にあります。
撮影の利便性だけを考えればズームレンズに軍配が上がるかもしれませんが、撮れる画であったり、コストや持ち運びのことを考えれば単焦点レンズが勝ることも多くあります。
メリットとデメリットは後程ズームレンズと比較したものをまとめます。
ズームレンズとは
ズームレンズはズームリングを回して画角を調整できるレンズのことです。
単焦点レンズとは違い、撮影者が足を動かさなくてもある程度はレンズをズームすることで対応することができます。
例えば「FUJIFILM XF18-120mmF4 LM PZ WR」というレンズであれば焦点距離18-120mm(35mm換算27-183mm)の範囲を移動させながら撮影が可能なレンズです。
広く撮影する場合は焦点距離が短くなる方に、遠くを撮影したい場合は焦点距離が長くなる方にズームリングを回すことで画角を変更することができます。
ズームレンズはレンズ交換をせずとも様々な角度を一本のレンズで撮影できることが最大のメリットです。しかし単焦点レンズとは逆にF値が大きく暗いレンズが多く、解像度では単焦点レンズには適わないというデメリットがあります。
もう一点ズームレンズで気を付けておかなければいけないのは、「XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS」のようにレンズタイトルにF値が2つ記載されている場合です。これは焦点距離18mmのときは絞りをF2.8まで下げられるが、55mmまで伸ばしたときはF4まで上がるということを指しています。
全ての焦点距離において明るく撮影したい場合は「XF16-55mmF2.8 R LM WR」のようなF値が1つしか記載されていないレンズを選ぶ必要があります。しかしこのレンズのように全ての焦点距離をF2.8で撮れるレンズは高価かつ大きくて重いという特徴があります。
単焦点レンズとズームレンズのメリット・デメリット
それでは単焦点レンズとズームレンズのそれぞれのメリット・デメリットを比較していきましょう。
単焦点レンズのメリット
・解像度が高い
・小型軽量
・一本の価格が安い
・ズームリングを操作するという動作が減る
単焦点レンズのデメリット
・複数の焦点距離の単焦点レンズを購入すると結果的にコストがかかる
ズームレンズのメリット
・一本あれば事足りるので機材を減らせる
ズームレンズのデメリット
・一本の価格が単焦点よりは高い
・解像度が高くはない
・単焦点レンズよりは大きくて重いものが多い
誰がどっちのレンズが向いているという単純なものではなく、撮影するものや予算や荷物量の許容範囲など複数要素が絡み合うため人と環境によってその都度必要なレンズは変わってきます。
例えば旅行好きな人であれば少しでも荷物を軽く減らせながらも様々なシチュエーションに対応できるように広角から望遠までカバーできるズームレンズ一本持っておいたほうがいいかもしれませんし、ペットや植物を撮ることが多い人であれば画角がある程度固定なので単焦点レンズの方がいいかもしれません。
レンズ選びに迷っている方に向けて
以前にシチュエーション別にベストなレンズセットを提案してみました。
富士フイルムのレンズではありますが、各メーカー様々なレンズを用意しているのでまずは焦点距離やズームレンズ、単焦点レンズ等のレンズ選びの考え方の参考になると思いますので合わせてご覧ください。
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