こんにちは、Nocchi(のっち)です。
2023年4月のリリースによりLightroomのバージョンが6.3に上がりました。
今回のアップデートでは「写真からノイズを素早く除去」、「新しいマスク機能強化を使用して写真を補正」、「Lightroom でビデオを素早く簡単に編集」、「アダプティブプリセットを使用してプロのタッチを写真に追加」など興味深い新機能が多く追加されました。
その中でも今回は一番の目玉と言ってもいい「写真からノイズを素早く除去」について解説していこうと思います。
Lightroomをまだインストールしていない方へ
今回のレタッチ手法はAdobe Lightroomを使うことを前提に解説しています。
まだLightroomをインストールしていない方は↓のボタンからインストールが可能です。
Lightroomのインストールから始め方については以下の記事で解説しているので気になる方はご覧ください。
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写真からノイズを素早く除去
Lightroomには元々ノイズ除去機能がありました。
少しくらいのノイズであれば既存のノイズ除去機能で十分綺麗にできました。
しかしノイズが多すぎる場合には、ノイズ除去も強力に行わなければなりませんが、強力に行えば行うほど写真の精細さが欠如してしまいのっぺりとした印象になってしまいがちでした。
AIを活用した新しいノイズ除去機能
そこで今回新しく追加されたのがAIを活用した新しいノイズ除去機能。以前、追加された「Rawディテール」、「スーパー解像度」というAIを駆使された機能がありますが、その類の新機能となります。
AI の技術を利用することで、画像からのノイズ軽減がより簡単になり、高 ISO 設定で撮影した写真を強化できるようになりました。
鮮明なディテールを保持し、ノイズを除去することで、写真の画質を向上させることができると言われています。
新しいノイズ除去の使い方
それでは新しく追加されたAIによるノイズ除去機能の使い方を紹介していきます。
まずLightroomで画像フォルダを開き、「編集」→「ディテール」を選択します。次に「ノイズ除去」というボタンがあるので、これをポチっと押します。
するとこのようにノイズ除去をどのくらい行うか調整するスライダーと左に適用後のプレビューが像が表示されます。
適用量を47まで上げるとこんな感じです。既にかなりのノイズが除去されているのがわかります。
ここまでのノイズ除去なら既存のノイズ除去でも出来ました。問題はここから….
適用量を100にしてみました。適度な適用量に設定したら「強化」を押します。画像サイズによっては処理の予測時間が変わります。
この時点で物凄い効果を感じますが、、一応ノイズ除去前と後の写真をそれぞれ書き出してみましょう。
左がBefore、右がAfterです。真ん中のスライダーを左右に動かすことで比較できますが、、、お気づきでしょうか？
そうです。写真のディテールがほとんど失われてないのです。ここまでのノイズの量を消しておきながら精細さを保ったままとなっています。
空部分に目立つノイズは綺麗に無くなっているにも関わらず、提灯に印字されている文字やしわの質感はそのまま生き残っています。
五重塔のみをアップしてみました。左がノイズ除去後、右が除去前です。これはもはや手放しで褒めていいのではないでしょうか。素晴らしすぎます。
新ノイズ除去機能による効果
他の写真でも何枚かノイズ除去をしたのでご確認ください。
左がBefore、右がAfterです。真ん中のスライダーを左右に動かすことで比較できます。
比較結果が左右逆になって申しわけないですが、アップしたらこんな感じです。少しくらい雪の粒が消えるのかと思っていましたが、全て綺麗に残っていることがわかります。
左がBefore、右がAfterです。真ん中のスライダーを左右に動かすことで比較できます。
この写真でのノイズ除去はたまげました。輝度ノイズだけでなくカラーノイズも綺麗に取り除いていることが確認できると思います。
露出は特にいじってないですが、若干トーンが上がっているにも見えますね。
普段、星景写真は撮らないので星がどのくらい消えてしまうか、ノイズと星の識別については比較できてはいませんが、少し触った感じでは星景でも期待できそうです。
1枚の処理で30秒もかかってしまうのは長い気もしますが、逆に待つだけでここまで綺麗にノイズ処理できてしまうのであれば喜んで待ちます。
Lightroomもここまで進化してしまうと、カメラの設定値に気を取られず気楽に撮影できる反面、これに甘えてしまうとどんどん撮影が下手になっていきそうですね。。
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