こんにちは、Noccchi(のっち)です。
レンズのレビュー記事や動画で「大口径レンズ」という言葉を耳にしたことはありませんか?
特に単焦点レンズや大三元レンズなんかでよく使われる言葉ですが、その記事や動画の中で大口径レンズについて説明されていることはあまりありません。
ということで今回は大口径レンズがなにかについて解説していきます。
大口径レンズとは
大口径レンズとは、開放F値が小さいレンズのことを指します。
開放F値とは対象のレンズが最も低く設定することができるF値のことです。レンズタイトルに記載されているF値が開放F値となります。
例えば富士フイルムのXF33mmF1.4 R LM WRであれば、レンズタイトルに書かれているF1.4が開放F値となります。
この開放F値が小さければ大口径レンズということになります。いわば明るいレンズということになります。
それでは大口径レンズのメリットとデメリットについて考えていきましょう。
大口径レンズのメリット
暗所でも安心して撮影できる
大口径レンズの魅力は明るいということに尽きます。
暗い環境下での撮影は光を十分に確保することができず、シャッタースピードが遅くなってしまい手ブレの発生に繋がってしまいがちです。明るく撮れることはシャッタースピードを速くできる分、暗所でも手ブレを抑えた撮影が可能になります。
暗い場合はISO感度上げてシャッタースピードを上げることも可能ですが、ISOは上げれば上げるほど写真にノイズが乗ってしまい、粗い写真になってしまいます。レンズが明るいとISOも上げなくても光を確保することができるのでノイズもさほど気にせず撮影をすることができます。
背景を大きく綺麗にボカすことができる
F値が小さいことで得られる恩恵は明るく撮れるだけではありません。写真のボケ感にも大きく影響します。
F値が大きいと写真全体にピントが合った写真を撮ることができますが、一眼カメラの特徴でもあるボケを活かした写真を撮ることは難しいです。逆にF値が小さければ小さいほど、背景ボケが大きくなっていきます。
大口径レンズではこのように背景を大きくボカして被写体が浮かび上がったかのような立体感を生むことができます。
大口径レンズのデメリット
価格が高くなりがち
大口径レンズは価格が高くなりがちです。F値が小さいだけではなく、描写力や解像感を高いレンズになってしまうので、どうしても値段も張ってしまいます。
しかし、各カメラメーカーには必ず一本撒き餌レンズという価格が安いにも関わらずF値の低い単焦点レンズが販売されています。
性能は若干低いですが、明るさやボケ感が欲しい方は撒き餌レンズを使ってみるという選択もいいかもしれません。
SONYの撒き餌レンズでもあるFE50mmF1.8はについては以前にレビュー記事を書いているので、気になった方はご覧ください。
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大きく重いことが多い
F値を小さくしようとするとどうしてもサイズが大きくなってしまいます。
こちらの富士フイルムの大口径レンズのXF50mmF1.0 R WRはAPS-Cの単焦点レンズでありながらも、長さ約10cm、質量845gと大き目のレンズです。しかし撮れる画は素晴らしい。これが大口径レンズの特徴でもあり、デメリットでもあります。
こちらも撒き餌レンズであればある程度サイズ感もコンパクトにすることができます。サイズや重量が気になる方は撒き餌レンズを使ってみるのもいいでしょう。
最後に
今回は大口径レンズについて解説してみました。
価格が高くなったり、大きくて重くなりがちなレンズですが、富士フイルムのレンズにはそれらを抑えた大口径レンズが多く揃っています。
簡単にいえば安くてコンパクトだけど、綺麗に撮れるレンズが豊富なので僕は富士フイルムを使い続けているのかもしれません。おすすめの富士フイルムの大口径レンズのレビュー記事のリンクを貼っておくので、気になった方はご覧ください。
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