こんにちは、Noccchi(のっち)です。
撮った写真全体がこのように白っぽくなってしまったことはないでしょうか？
シャープさやコントラストが弱くなってしまった、写真から締まりの悪い緩い印象を受けますよね。これはフレアと呼ばれる現象によって写真が白っぽくなってしまっているのです。
ということで今回はフレアの原因と解決方法について解説していきます。
フレアとは
フレアとはゴーストと同様に強い光がレンズの中で反射することで発生する現象です。
写真全体が白っぽくなり、コントラストとシャープネスが弱くなり、柔らかい印象な写真になります。
ゴーストについては以前に以下の記事で詳しく解説しているので、気になった方は読んでみてください。
こんにちは、Noccchi(のっち)です。写真を撮っていると以下の写真のように緑や白の変な光の点が写ってしまったということはないでしょうか？この謎の光はゴーストと呼ばれるものです。せっかく撮った写真でも目には見えない変な光が[…]
フレアの原因
フレアの原因として大きな要因なのが強い光をレンズに入れてしまうことです。その強い光を入れてしまう原因がいくつかあるので解説していきます。
逆光での撮影
逆光や半逆光での撮影は強い光を取り込んでしまう一番の原因となってしまうのでフレアが発生しやすくなります。
レンズの性能
レンズには光が反射しないようにコーティングが施されていますが、レンズによってはこのコーティングのレベルが異なります。
高給なレンズを使えばフレアを大きく抑えることができますが、安いレンズだと発生するリスクも高くなります。
フィルターの反射
レンズが割れないように付けている保護フィルターや光を調整するNDフィルターなどのフィルター類もフレア発生の原因となってしまうこともあります。
フィルターの役割上、レンズの前に1枚ガラスが入ることになるので、光の反射や屈折に繋がってしまい結果としてフレアに繋がってしまいます。
レンズやフィルターが汚れている
レンズやフィルターに傷がついていたり、指紋がついていたりするとそれが光の反射となってフレアの原因となってしまいます。
フレアの対策
それではフレアの発生する原因から考える対策についてみていきましょう。
順光で撮る
まずはあまり無理に逆行で撮らないことです。
直接強い光が差すような逆光での撮影はフレアを生み出す一番の要因なので、光が当たっている場所や被写体を撮るとフレアはほぼ発生しません。
レンズ・フィルターを綺麗にする
レンズやフィルターを綺麗に保ちましょう。
定期的にメーカーの点検に出してもいいですが、カメラを使う前、使った後に自分でクリーニングすることを習慣づけておくと綺麗に保つことができます。
僕は使う前には必ず以下のメンテナンス用品を使って機材を綺麗にしています。
保護フィルターを外す
これはあまりおススメしませんが、保護フィルターを外して撮影することでフレアを防ぐこともできます。
どうしてもフレアが気になる場合は保護フィルターを外して撮影してみてください。
良い保護フィルターを使う
良い保護フィルターという抽象的な書き方をしてしまいましたが、いわゆる反射率の低い保護フィルターを使うことでフレアの発生を軽減することができます。
僕は全てのレンズにKenkoのZX II プロテクターという反射率0.1%という低反射の保護フィルターを使っています。ケチって安いものを選びがちな保護フィルターですが、少し高くても写りに繋がる大事なアクセサリーなので慎重に選びましょう。
レンズフードを使う
レンズフードを付けると光がレンズに入るのを防いでくれる効果があります。レンズを新品で買うと大体付いてきますが、中古で買うとレンズフードが付いてこないこともあるので持っていない方は買ってみてもいいかもしれません。
基本的には使用メーカー純正のレンズフードがいいですが、より安く手に入れるのであればサードパーティー製のものもおススメです。
スペックの高いレンズを使う
安いレンズやスペックの低いレンズは逆行性能が低くフレアが発生してしまいやすいので、スペックの高いレンズに買い替えてフレアを防ぐという手段もあります。
最後に
今回はフレアの原因と対策について解説してみました。
ちなみにフレアを利用することで逆に柔らかい雰囲気に仕上げることもできるので、あえて逆光で撮影したり、フィルターを曇らせて撮影することでエモーショナルな写真にもできます。
