こんにちは、Nocchi(のっち)です。
カメラ初心者が覚えておきたい言葉の一つにシャッタースピードというものがあります。
スマートフォンやコンパクトデジタルカメラで撮影する場合は特に意識しないものではありますが、一眼カメラではシャッタースピードを意識しておくことは必須。
シャッタースピードの考慮を怠ってしまうと写真のブレにも繋がってしまいますが、逆にシャッタースピードを利用することで一風変わった面白い写真を撮れることもできます。
今回はそんなシャッタースピードについて解説をしていきます。
シャッタースピード(SS)とは
カメラはシャッターボタンを押すと、シャッターが開きカメラ内部にあるセンサーに光が当たることで写真として記録することができます。
そのセンサーに光を当てる時間を調整する機能がシャッタースピードです。
具体的にどういうことか、それが速いとどうなるか、遅いとどうなるかということから説明していきます。
シャッタースピード(SS)が速いとは
よく撮影していると1/500とか、1/200って書かれている部分を見たことがあると思います。
これはシャッターが開いてから閉じるまでの時間を表していて、1/500なら1/500秒、1/200なら1/200秒しかシャッターが開きません。
1/500秒というのはほんとに一瞬の世界で、人間が数えようと思っても数えることができないほどに一瞬で過ぎていきます。
このように1/500秒のように一瞬で過ぎてしまうのをシャッタースピード(SS)が速いと言います。
例えば、スポーツや風で揺れてしまう花や、動いてしまう赤ちゃんや動物などの撮影の場合はシャッタースピードを速くすることで動きを止めたような写真を撮ることができます。
このイルカの写真は1/400秒と速めのシャッタースピードにすることでジャンプした一瞬を切り取ることができました。イルカだけではなくジャンプの瞬間の水しぶきも捉えているのがわかると思います。
またこちらの葉っぱも風にゆらゆらと揺れているためシャッタースピードを遅くしてしまうと葉っぱがぶれてしまいます。
この写真はシャッタースピードを1/200秒にすることで揺れている葉っぱをピタっと止めて撮影することができています。
シャッタースピード(SS)が遅いとは
逆にシャッタースピードが30と表示されていると、30秒間シャッターを開きっぱなしの状態になります。これはシャッタースピードが遅いと言います。
30秒の間にカメラが少しでも動いてしまうと撮っている写真がぶれてしまいます。
逆に30秒もの間シャッターを開けてなにかいいことがあるのかと疑問に思うかもしれません。ですが、シャッタースピードを遅くすることでしか撮ることのできない写真というのがあります。
30秒もの間シャッターを開けているということは、30秒間カメラに光を取り込み続けて30秒後に1枚の写真として出来上がるのです。
例えば上図のようにシャッタースピードを遅めて長時間シャッターを開けることで、その間に通り過ぎて行った車の軌跡が線として記録されるのです。
車の光跡をレーザービームのように撮る撮り方は以下の記事で解説しているので合わせてご覧ください。
こんにちは、Nocchi(のっち)です。このように車の走った光跡がレーザービームのように写っている写真を見たことありませんか?実は、ちょっとした基礎の応用で簡単にこんなレーザービームを取り入れた写真を撮ることができるんです![…]
他にも花火を撮影する場合においてもシャッタースピードを遅くすることは必須。
シャッタースピードを速めて花火を撮影しても点しか映らないが、遅くすることで点が線として写すことができます。
Sモード(シャッタースピード優先モード)
シャッタースピードが速いということは一瞬しか光を取り込まないため、十分な光を取り込むことができずに写真が暗くなってしまいます。
逆にシャッタースピードを遅くすると光を取り込みすぎると光が多すぎて写真が白トビしてしまうことがあります。
そのへんの明るさの調整は他にF値とISOを駆使しながら調整するのは初心者では中々複雑で難しいと感じるかもしれません。
そんな方におすすめな機能があります。それがSモード(シャッタースピード優先モード)。
シャッタースピード優先モードとは、シャッタースピードは自分で決定してF値(絞り値)はカメラにお任せする設定のことです。
ISOもオートにしておくとシャッタースピードだけに自分で設定して他の設定はカメラがいい感じに合わせてくれるためシャッタースピードだけを気にして撮影に挑むことができます。
シャッタースピード優先モードにするには、モードダイヤルを回して「S」の部分に合わせるだけ。
これでシャッタースピードを意識してたくさん写真を撮りましょう。
最後に
今回はシャッタースピードについて解説してみた。
シャッタースピードを理解して工夫することで幅広い写真が撮れるようになるので、ぜひこの記事を読んで試行錯誤していただけると嬉しいです。