こんにちは、Nocchi(のっち)です。
昨今、富士フイルム Xマウントにサードパーティ製のレンズが徐々に発表されています。フジユーザーでもある僕からするとサードパーティ製のレンズが増えてくる分、レンズの選択肢が増え、純正との写りの違いを楽しむことができます。
そんな中2020年12月にケンコー・トキナーから富士フイルムXマウント用レンズatx-m 33mm F1.4 Xが発売されました。
今回はそのatx-m 33mm F1.4 Xをレビューしていきます。
Tokina atx-m 33mm F1.4 X
ケンコー・トキナーから富士フイルムXシリーズ用単焦点レンズが登場しました。
焦点距離はが33mmということで50mmに相当。小型・軽量性を重視しつつ、APS-Cセンサーを搭載するミラーレスカメラ向けに設計したとされています。F1.4の明るさながらも300gを切る重量と、フィルター径52mmのコンパクトサイズを実現しています。さらにステッピングモーターの採用により、静粛で素早いAF動作にも対応しています。
光学面においてはフィルムシミュレーションを考慮したとしており、柔らかさやボケ味にこだわった設計をしているということでどんな写真が撮れるか非常に楽しみです。
Tokina atx-m 33mm F1.4 Xのスペック
まずはレンズのスペックから軽く見ていきましょう。
価格 | 約48,000円 |
焦点距離 | 33mm(33mm換算49.5mm) |
レンズ構成 | 9群10枚 |
F値 | F1.4 |
最短焦点距離 | 0.4m |
絞り羽根 | 9枚 |
フィルター径 | 52mm |
手振れ補正 | なし |
長さ | 72mm |
重さ | 285g |
最小絞り値はF1.4で絞り羽根が9枚ということで自然な綺麗なボケ感を得ることができる構成となっています。さらに長さが72mm、重さが285gというミラーレスカメラの特徴を損なわないコンパクトで軽いサイズ感となっています。
Tokina atx-m 33mm F1.4 Xの外観
次に外観をチェックしていきましょう。
外観は光沢感とマット感が相まっているハイブリットな質感。レンズには上から厚みのあるピントリングと絞りリングのみというシンプルな構成となっています。
絞りリングは段数分大きく記載されていて、その間に細かくメモリが振られているため、レンズを見ながら細かく絞りを調整することが可能です。FUJIFILM純正の絞りリングはクリック式が多い中、このレンズはクリックのない無段階方式となっています。
富士フイルムの純正レンズと同じく最後まで振り切ると最後には「A」というメモリが記載されています。「A」では絞りをAUTO 自動にすることができ、シャッタースピードを優先にして使いたいときに有効的でもあります。
FUJIFILM X-T4に装着
X-T4に装着してみました。
光沢感が強くてX-T4とはアンバランスな見た目をしていますが、サイズ感と重量感のバランスはいいように感じます。さっと取り出してぱぱっと撮るスナップ撮影でも十分に対応できます。
X-T4については以前にレビュー記事を書いています。こちらの記事を参考にしてください。
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Tokina atx-m 33mm F1.4 Xの良かった点
実際にatx-m 33mm F1.4 Xを使ってみて良かった点を挙げていきます。良かった点はFUJIFILM純正のレンズに比べてという観点で挙げていきます。
AFは爆速
フォーカスのモーターには速さと静かさに優れるステッピングモーター(STM)が採用されており、FUJIFILM純正のレンズに比べてAFが非常に早いです。
また早いだけではなく、AFの駆動音も静かであるため室内撮影でも音を気にすることなく撮影も可能。動画撮影においても頼もしいレンズです。
柔らかい描写
写真の写りは自体は柔らかいように感じます。
最近のレンズに多いカリカリとした描写ではなく、独特の柔らかさでその瞬間を切り取ることができます。初期のFUJIFILM純正レンズでもやわらかいレンズも存在するのですが、それとはまた違う独特の味わいを感じることができるレンズです。
レンズフードが装着しやすい
地味に感じてしまうかもしれないですが、フジユーザーのストレスの原因になっている一つがフードの付けづらさ。
しかし、このatx-m 33mm F1.4 Xのレンズフードは非常に付けやすいです。
フードの矢印とレンズの目印をあわせて回してすっとフードを装着できる。
FUJIFILM純正レンズでは回す際に微妙に噛み合わなくてフードが割れそうな嫌な音を放つことがあります。変にハマってしまうと中々外すのが難しいこともありますが、atx-m 33mm F1.4 Xのレンズフードは着脱がスムーズに行うことができます。
Tokina atx-m 33mm F1.4 Xの気になる点
逆に使っていて気になった微妙な点について挙げていきます。
絞り値の調整がしにくい
クリックのない無段階方式ということもあり絞りリングが固めに設計されているのか、絞り値の調整がしにくいというのが正直な感想。(個体差はあるかもしれないですが)
また絞りリングはマット素材なためサラサラと滑ります。滑り止めも付いてはいるのだが、これがまた非常に硬い。スナップでパシャパシャと撮りながら気軽に絞り値を変えることができないのは不便でした。
良くも悪くもFUJIFILMの色ではない
個人的な感想になりますが、やはりレンズメーカーが変わると写りと色味も変わります。FUJIFILM純正レンズで慣れていることもあり、このレンズを使うとFUJIFILMの色味とはまた少し違う写りになります。
純正レンズに写りに飽きた場合にこのレンズを使うといい刺激になるかもしれないが、良くも悪くも思い描いているFUJIFILMの色とはまた違う。
純正レンズとこのレンズを両方使う運用するのであれば現像時に苦労することになるだろうと感じました。
Tokina atx-m 33mm F1.4 Xの作例
それでは他の作例もご覧ください。
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