三脚や一脚を調べていると「アルカスイス互換」という言葉を目にしませんか?
アルカスイス互換はカメラ業界では一般的な用語で、知っていると知らないとでは雲泥の差があるものです。
特に三脚を使った撮影が多いフォトグラファーさんの方々は知っておいて損はないです。そして導入することで撮影の効率がかなり上がります。
ということで今回はアルカスイス互換がなにかについて解説していきます。
アルカスイス互換とは
そもそもアルカスイスというのは、スイスの業務用カメラ機材メーカーのことで特に雲台が世界中から高い評価を受けています。
アルカスイス社製の雲台とプレートが採用しているアルカスイス規格に対して、様々なメーカーがアルカスイス社の製品と同規格の雲台やプレートを販売をしています。
そんなアルカスイス規格を採用して作られた雲台やプレートをアルカスイス互換と呼ばれています。
アルカスイス互換を導入する理由
そもそもアルカスイス互換を導入する理由は、複数台の三脚を効率よく使い回すことにあります。
アルカスイス互換ではないよくある三脚にはクイックシュープレートが付属しています。
このようにカメラに対してクルクルとネジを回して着脱をするプレートがほとんどですが、これだと三脚によってプレートがバラバラでその都度プレートを外してまた付けての繰り返しになってしまいます。
寒い日だとかじかんて力が入らずにネジを回しにくかったり、なによりめんどくさい。この煩わしさを排除するために雲台とプレートをアルカスイス互換にするのです。
アルカスイス互換を導入するのに必要なもの
アルカスイス互換を現在の撮影セットに導入するのはクランプとリリースプレートだけ。
以下のクランプとリリースプレートがセットになったものがたったの1.700円。
これを購入するだけで現在の撮影セットにアルカスイス互換を導入することができます。
アルカスイス互換を導入してみる
アルカスイスを導入の仕方は非常に簡単。
クランプの装着
まずはクランプを三脚の雲台に装着します。
このように三脚側のネジをクランプのネジ穴に通してクルクルを回して装着完了。
リリースプレートの装着
次にプレートをカメラ側に装着します。
カメラのネジ穴にプレートのネジを通してクルクルと回していきます。プレートはコインではなく手で回すことが可能。これも地味に楽。
カメラを三脚に装着
クランプの側面についているネジを回すとクランプの幅を変更することができる。
プレート装着するためにクランプを最大に広げて緩めておきましょう。
カメラに装着したプレートをクランプに対して横からスライドしていく。
プレートが置くまで来たらあとはクランプのネジを締めるだけ。これで装着が完了。
アルカスイス互換のメリット
それでは実際にアルカスイス互換の三脚を使ってみてよかったと感じるメリットを挙げていく。
互換性が高い
まずはアルカスイス互換の最大の特徴ともいえる互換性の高さ。
例えばミニ三脚と安定性のある三脚を2台使いわけしたい場合に、両方の三脚にアルカスイスのクランプをつけておくだけで使用する三脚を切り替えることができる。
三脚の数だけクランプを用意しておけば、それぞれのプレートを外す手間が省けて撮影の効率がかなり上がります。
ちなみに僕は3台の三脚を運用しておりそれぞれにアルカスイスのクランプを装着してシームレスな撮影が可能な環境となっている。
・機動性の高い軽いサブ三脚
・バッグに入っておくと便利なミニ三脚
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また雲台を変更できる三脚の場合はアルカスイス互換の雲台に変更することもできる。
安定性抜群
アルカスイスの雲台は安定性を世界的に評価されており、その安定感は抜群。
カメラがお辞儀がしたり、風によってカメラが微妙に動いていて写真がブレていたなんてことは全くない。
カスタマイズ性が高い
アルカスイス互換はプレート以外の製品にも用いられており、様々なカスタマイズができることも醍醐味の一つ。
例えばアルカスイス互換のカメラのL字プレートを使うことでプレートを付けることなく三脚に装着が可能となる。
僕もL字プレートは普段の撮影でも使っているのでこのレビュー記事はまた別に書きます。
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最後に
アルカスイス互換を使うことで特にデメリットはないと思っている。強いて上げるなら導入コストくらいか。
それでも一つ1500円くらいのカメラ分のプレート、三脚分のクランプを用意しておけば快適に三脚撮影が可能となる。
個人的には安価にストレスを解消できたこともあり安いとさえ感じているのでむしろメリットな気もしている。
みなさんもアルカスイス互換の導入をしてみてはいかがでしょうか。
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