2020年10月16日にケンコー・トキナーから発売されたブラックミスト No.05を購入しました。
ブラックミストとは、ソフトフィルターの一種でハイライトとシャドウ部のコントラストを抑え、映画のワンシーンのような写真を撮れるということで発売前から写真界隈では騒がれていました。
その後メーカー側で品切れとなり中々流通されませんでしたが、なんとか今回手にすることができたので作例を交えながらブラックミスト No.05をレビューしていこうと思います。
ケンコー・トキナー ブラックミスト No.05 レビュー
過去に「ブラックミストNo.1」というソフトフィルターが発売されているが、「ブラックミストNo.1」はソフト効果がやや強く光を拡散しすぎてしまうことがあった。
しかし、今回の「ブラックミストNo.05」では「ブラックミストNo.1」のソフト効果を半分に抑えることで逆光や夜景の光を柔らかく適度に拡散することが可能となった。
「ブラックミストNo.1」はこちら
ブラックミスト No.05 装着前後比較
まずはフィルターを付ける前と付けた後の写真を比較してどんな効果が生まれるかチェックしていこう。
日中の風景
まずは日中の風景写真から。
1枚目:フィルターなし
2枚目:ブラックミスト No.05装着時
このように日中の写真ではほとんど違いがわからない。
青空部を見るとフィルターを付けている2枚目のほうが若干柔らかく優しい描写になっていることがわかるが、じっくりと見比べてみないとわからないレベル。
日中の逆光
続いてまずは日中の逆光の写真。
1枚目:フィルターなし
2枚目:ブラックミスト No.05装着時
絞って撮影しているため、フィルターなしでは太陽が光芒となっているが、フィルター装着時は光芒ではなくふんわりとした優しい光になっている。
夜景
次には夜景の写真。
1枚目:フィルターなし
2枚目:ブラックミスト No.05装着時
街灯を見ると非常に違いがわかりやすい。
フィルターなしに比べて光が拡散されているのがわかる。確かに「ブラックミストNo.1」の半分のソフト効果ということもあり、光が暴れることなく適度に拡散されている。
逆光の状態でも明るくなりすぎず、光がにじむことでムーディな雰囲気になる。
夜のポートレート
次には夜のポートレート撮影時の比較。
1枚目:フィルターなし
2枚目:ブラックミスト No.05装着時
フィルターを付けているほうが背景の光が印象的に描写されている。また写真全体も柔らかく滑らかに描写されていることもわかる。
ブラックミスト No.05 作例
何枚か作例も撮ってみた。
ブラックミスト No.05を使ってみた感想
それでは実際にブラックミストNo.05を使ってみた感想を良かった点と気になった点から掘り下げていく。
良かった点
- ソフト効果が適度で使いやすい
- 何気ない日常をシネマティックに写せる
- レタッチ不要
ソフト効果が適度であり特に日中の場合はソフト効果があまり発生しないため、フィルターをつけたまま撮り歩いても気がつかないということがある。
僕はこれはメリットだと考えていて、フィルターの着脱を繰り返す煩わしさを感じることなく付けたまま撮影をすることができる。
また、このフィルターは日が暮れてくると真価を発揮する、日が落ちきる前の空が薄暗い時間帯に使うことでどんな瞬間もレタッチをしなくても映画のワンシーンのように捉えることができる。
気軽にムーディな作品を撮りたいという方にこのフィルターは特におすすめ。
気になった点
- AFだとピントが合いにくい(気のせいかも)
- 日中風景だとさほど効果なし
カメラやレンズごとに差があるとは思うが、AFの場合ピントが合いにくいように感じた。薄暗い時間帯に使うことが多かったことも原因だと思うが、気持ちフィルターを付けているときのほうがピントが合いにくいかな?程度。
日中風景の比較写真を見ればわかると思うが、日中風景だとソフト効果は得られにくい。日中でも効果を得たいという方はブラックミストNo.1の購入を検討するのがいいかもしれない
最後に
今回はケンコー・トキナー ブラックミスト No.05をレビューしてみた。
僕は普段長時間露光時にNDフィルターを使うくらいで、フィルターはあまり使ってこなかったのだが、今回このブラックミスト No.05を使ってみることで純粋におもしろかった。
日中はフィルター効果がわかりにくいが、特に夜景撮影時は普段の作風とは印象がかわり幅が広がりそう。
そういえば、メーカー品切れでしたがAmazonでも全フィルター径の在庫が復活していたのでぜひチェックしてみてください!
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