僕は3つの三脚を運用している。
高さもあって軸がぶれずに安定感のあるメイン三脚、軽くてコンパクトでそこそこの高さがあるサブ三脚、どこでも持ち歩けるミニ三脚。
以前、2年以上使っていたメイン三脚がついに寿命を迎えてしまって、、新しいメインとなる三脚を探していました。
対荷重2kg 最低高35cm以下 重量1kgの三脚探してる。ない。
— Nocchi(のっち)@CameRife (@nocchi_24) October 5, 2020
こんなことをつぶやいていたが、、探していると、、Velbon ULTREK UT-43D II という三脚に出会った。
ということで、今回はさっそく購入したVelbonのULTREK UT-43D IIという三脚をレビューしていきます。
メインの三脚に求めるもの
レビューに入る前に僕のメイン三脚として活躍してもらう上で、求めるものとして以下の条件がある。
・最低耐荷重2kg
・縮長35cm以下
・重量1kg前後
僕の中で最も重いカメラセットとしては、SONYのα7ⅢとTAMRONの70-180mm F2.8の望遠レンズ。
α7Ⅲの重量が0.65 kg、70-180mm F2.8が0.81 kgと合わせて1.46kg。
これよりも重いカメラとレンズを買うことはないと思うので、耐荷重2kgあれば十分。耐荷重も上がれば上がるほど、三脚自体も重くなってしまうので、耐荷重もできればギリギリまで抑えたい。
僕の普段使いのリュックに入ってもらうためには縮長35cm以下、そして背負っていても苦にならない1kg前後であれば、その条件にあてはまる全ての三脚が選択肢となる。
ちなみに以前まで使っていたメイン三脚はこちらもVelbonのEX-440
これはこれで安価でコンパクトで良い三脚だったが、耐荷重が1kgと少し物足りないかも。
Velbon ULTREK UT-43D II
Velbon ULTREK UT-43D II は以下が全て理想的な三脚。
・サイズ、軽さ
・高さ
・耐荷重、安定感
Velbon ULTREK UT-43D IIのレビュー
それではVelbon ULTREK UT-43D II をレビューしていく。
まずは、基本的なスペックを一覧でみていこう。
価格 | 約14,000円 |
縮長 | 28.9cm |
全高(EVあり) | 155.8cm |
最低高 | 34.2cm |
雲台タイプ | ボール雲台 |
耐荷重 | 3kg |
素材 | アルミ |
重さ | 1.14kg |
価格は約14,000円と少し高いが、それ相応するコンパクトさと耐荷重を兼ね備えている。
外観
まずは外箱から。
シンプルでシックな雰囲気で高さは30cmくらい。
Velbon ULTREK UT-43D II の外観はこんな感じ。
縮長が28.9cmと非常にコンパクトで、小さめのリュックにも入るサイズ感。サイズが小さいこともあってその分多少のずっしり感は否めない。
折りたたんだ時の高さも抑えられながらも、幅と奥行きも抑えられているのが魅力的。
全体的にコンパクトに仕上がっているため持ち運び際も、収納する際も邪魔にならないのがなにより嬉しい。
全高が魅力的
前項が155.8cmと高さを稼げるのが魅力的。
低目の三脚夜景撮影をしていると、フェンスや柵が思いの外高くて構図に入り込んでしまうことがあるが、Velbon ULTREK UT-43D II はそんな心配は不要。
細かい高さ調節が可能
Velbon ULTREK UT-43D IIは脚の長さを6段階で調整することができる。
それぞれの脚をグリっとまわしてあげれば伸ばしたり縮めたりすることができるので、いろんな撮影シチュエーションに合わせた使い方が可能。
脚以外にもセンターポールが伸縮可能で、高さを調節することができる。
真ん中のゴムっぽいグリップをひねることでセンターポールを伸縮させることができる。
ローアングル撮影もできる
このように脚を全てたたんで開脚することでかなり低い位置から撮影することもできる。
脚がコンパクトに収まり、場所もとらないのでミニ三脚として運用も可能。
開脚をしなくてもそこそこ低い位置から撮影も可能。
自由雲台が便利
Velbon ULTREK UT-43D IIの雲台部は自由雲台。
カメラの角度を自由自在に操れることが可能で、斜めっている箇所や岩場などの不安定な箇所でも微調整できるので水平を保つことが可能。
自由雲台ということもあり、もちろん縦構図もお手の物。
安定度も横構図と変わらずバッチリ。
カメラの着脱が楽なクイックシュー
Velbon ULTREK UT-43D IIにはクイックシューが付いていて、三脚へワンタッチで装着することができる。
三脚から外す場合でもレバーを引くだけなので、着脱がめちゃめちゃ楽。
三脚に付けるだけでもネジをグリグリと回す三脚も存在するが、ワンタッチで装着できるのはポイントがかなり高い。
クイックシューだけ別売りもしているため、失くしても購入することが可能。
Velbon ULTREK UT-43D IIを使って撮った作例
Velbon ULTREK UT-43D IIを使って撮った写真を載せてみる。
三脚の安定感のおかげでカメラを縦にしてもブレることなく長時間露光することができた。
これは比較明合成といって、写真3枚を1枚にまとめる現像手法を使ったのだが、3枚のうち1枚でもブレていると写真に違和感ができてしまう。
Velbon ULTREK UT-43D IIはブレてしまうんじゃないかというそんな心配は不要。この三脚を初めて使って撮ったのにもかかわらず、撮影時の安心感は絶大だった。
Velbon ULTREK UT-43D IIのよかった点
改めてこの三脚、Velbon ULTREK UT-43D IIのよかった点をまとめてみる。
- 持ち運びに最適な軽さとサイズ感
- 高さと安定感による安心感
- 自由雲台の操作性
- クイックシューによる着脱の楽さ
三脚を使うにあたって高さと耐荷重はある程度確保しておきところ。
高さと耐荷重を求めると今度は三脚本体が大きく、重くなってしまう、、そんな絶妙なバランスを叶えた最高の三脚。
他にも自由雲台やクイックシュー等、実際に使ってみてもなんら不便を感じない機能性も兼ね備えている。
Velbon ULTREK UT-43D IIの気になった点
本当はないと言いたいところだが、ひねり出してみる。
- 折りたたんだ時のずっしり感
- 6段調整がめんどくさい
三脚全体としては軽い部類のだが、最小まで折りたたんで手にとってみるとずっしり感がある。もちろんリュックに入れたら関係ないことではある。
三脚の脚が6段も調整できるため全て伸ばしきってからたたむのが少しめんどくさい。その分細かい高さ調節できるが、すこし面倒って思うシーンはあったかな、、と。
とはいえ、今の所気になる点はこの程度。
最後に
今回は新しくメインの三脚となったVelbon ULTREK UT-43D IIをレビューしてみた。
正直、三脚はしばらく使ってみないことにはメインとして採用できるかわからないものではあるのだが、この三脚は数回使ってみただけでメインとして運用していける信頼感がある。
スペックはもちろん、なんといっても安定性と操作性に長けている。これはぶっこわれるまで使う三脚になりそうだ。