こんにちは、Nocchi(のっち)です。
「前ボケ」というテクニックをご存知でしょうか?
前ボケは構図や表現に困ったときに使える便利なテクニックで、何気ない一面がちょっとおもしろい写真として撮ることができます。
そこで、今回は前ボケの撮り方と使い方を解説していきます。
前ボケとは
そもそもボケは背景だけに作られるわけではなく、前景にも作ることができるんです!
まさしく前ボケとは、メインの被写体よりも手前にあるものをボカして、ふんわりとした優しい雰囲気にしたり、写真に奥行き感を出すことができるテクニックです。
ピントのあっている水仙より手前の水仙をボカすことで、うっすらと白と黄色の物体が入っているのが見えます。
これが前ボケです。
前ボケの撮り方
それでは、前ボケの撮り方について解説していきます。
前ボケの対象を見つける
まずは前ボケさせる対象を見つけます。
特に花畑等の密集度の高い撮影場所のときに撮りやすいのですが、メインの被写体を決めたあとにその手前にあるボカす対象のものを見つけます。
花畑の場合は、別の花や枝や葉っぱなどが前ボケの対象になります。
カメラの設定
前ボケの対象が見つかったあとは、カメラの設定です。
カメラの設定としては、絞りを開き(F値小さくし)ます。
絞りを開いた状態でメインの被写体にピントをあてると、その手前にあるものは自然とボケてくれるので、構図のバランスを調整してシャッターを切ります
↑の写真のように、前ボケの対象との距離感によってボケ感が変わります。
上部分の桜はレンズから近いのでその分大きくボケていますが、奥側(スカイツリーに近い方)の桜がボケ感が弱いことがわかりますね。
ただ前ボケさせるのではなく、ボケの大きさをコントロールするのも前ボケを使ううえで重要です。
↑の写真のように前ボケを使うことで、手前の桜と鳥と奥の建造物の距離感も伝わる写真になっています。
前ボケに桜を入れているのですが、桜が入れることで写真から春の季節感を出してくれます。
赤色に囲まれることで、奥の彼岸花がミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
前ボケを使うことで、こんな雰囲気も表現することができます。
意識すること
基本的な撮り方としては絞りを開く(F値小さくする)という、背景ボケの撮り方とは変わりませんが、背景ボケは無意識にボケてくれますが、前ボケは意識して被写体よりも前にものを配置してシャッターを切るため意識しないと撮ることができません。
被写体を主張させつつ前ボケは被写体を邪魔しない程度にすることが構図のバランスをとるうえでは重要です。
最後に
前ボケは背景ボケよりも構図のバランスを撮るのが難しいかもしれませんが、たくさん練習して慣れることで何気ない風景が一味違った風景に生まれ変わるので習得して置くべき技術です。
前ボケは使いやすく、構図にアクセントを加えることができる技術です。
撮り方や意識することを文章で伝えているため少し難しく感じるかもしれませんが、実際に撮ってみるとそんなに難しいことはないのでぜひ試してみてください!
リンク
記事を気に入っていただけましたらSNSでシェアをお願いいたします。